01 健康経営とは?そのメリットは?
経済産業省では「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること、としています。従業員への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながります。
「健康経営」の詳細を確認したい方は以下のリンクよりご確認ください。
Column
オーラルケア
健康経営
健康経営に取り組む際に、何から始めたらよいのか、どうしたらうまく行くのか、よく分からないという声をよく聞きます。そこで参考になるのが、他社の取組事例を参考にすることです。
このコラムでは、健康経営の取り組みについて、基本的な知識や取り組むステップを解説するとともに、「健康経営銘柄2023」に選定されているライオン株式会社の具体的な事例を紹介します。
経済産業省では「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること、としています。従業員への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながります。
「健康経営」の詳細を確認したい方は以下のリンクよりご確認ください。
では、健康経営に取り組む際、どのような進め方がよいのでしょうか。今回、基本的な6つのステップをご紹介します。
健康経営の出発点は、現状を整理することです。その上で、なぜ健康経営に取り組むのか、健康経営を進める上で何を目指すのかを明らかにしましょう。
ステップ1でまとめた情報とともに、社内外に「健康経営に取り組むこと」を表明しましょう。健康経営を経営理念や方針に明記するとともに、全従業員が集まる場でトップが表明・社内報・メールでの周知も有効です。そのほかにも、ホームページなどでも公表をしましょう。
プロジェクトチームを立ち上げるなど、健康経営の取り組みを推進する体制を整えましょう。担当者は、東京商工会議所が実施する「健康経営アドバイザー」の資格を取得することもおすすめします。また、専門家である外部人材の活用も検討してみてください。
健康診断や、ストレスチェック、残業時間、休職者や離職者数などのデータを分析することが重要です。また、分析結果から、優先して取り組む課題を把握する必要があります。
ステップ4で明確になった課題に対し、具体的な取り組みを計画しましょう。その際、数値目標を立てると良いでしょう。ただし、施策を実施しても効果が分かるまで時間がかかることが多いため、健康改善をテーマとした施策など、簡単なものから取り組むのも有効です。
立てた数値目標に対し、進捗状況を確認しましょう。施策ごとの従業員参加率や、健康状態の推移を検証し、評価をしましょう。健康経営への取り組みは中長期的になることが多いため、経過を見ながら定期的に評価・改善を行う必要があります。また、従業員へも、経過や結果を報告・共有し、意識向上や啓蒙に努めことをおススメします。
ライオン株式会社は、「健康経営銘柄2023」の選定を受けました。また、2017年から7年連続で「健康経営優良法人ホワイト500」に認定されました。ここでは、当社の具体的な取組内容をご紹介します。
当社では、従業員の健康は「会社の健全な成長を支える経営基盤である」との考えを基本としています。経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」に向け、一人ひとりの「心と身体のヘルスケア」を実現するため、会社・従業員・健保が一体となって「生活習慣改善・お口の健康・メンタルヘルス対策・がん予防・禁煙支援等健康行動習慣化」へのサポートを実践しています。
また、2019年から健康、働き方、多彩な人材の活躍における取組みとして「ライオン流働きがい改革」を推進しています。「働きがい改革」では、以下のテーマに基づいた多彩なメニューを用意し、従業員が自分を活かし、自分に合った働き方を見つけて、さらに人と人が連携しやすい環境を整えることで創造性や生産性の高い会社を目指しています。(図1)
(図1)「ライオン流働きがい改革」のフレームワーク
健康行動の習慣化を促進する取り組み例として、健康サポート“GENKI”アクションを紹介いたします。
「見れば分かる(健康状態、対策、将来リスク)」「自己管理ができる(セルフチェック)」「楽しく健康づくりに取り組める」をコンセプトに、健康管理システム“GENKIナビ”を開発しました。また、2022年4月からは、健診データより「将来の健康リスク」を見える化機能を追加しました。保健指導に“リスク予測結果”を活用することにより、生活習慣の振り返り、行動変容の動機づけを行うことを目的としています。
お口の健康は全身健康の入り口と言われているため、オーラルケア施策には特に注力しております。むし歯や歯周病などになってから治療するのではなく、なる前の「予防」を大切にする考え方として「予防歯科習慣」を身につける取り組みを行っております。
毎日のセルフケアと、歯科医院などでのプロケアの両方を継続して実践すること重視しており、セルフケアでは「歯科健診時の保健指導」「デンタルフロスや歯間清掃用具利用促進キャンペーン」「教育動画の提供」を実施しています。またプロケアでは「プロケア受診補助キャンペーン」「お勧め歯科医の紹介」などを実施しています。
ライオンでは、がんの早期発見・早期治療を目的に「3大がん対策補助金制度」を導入しています。特に、臓器別がん死亡率で多くを占める「肺」「胃」「大腸」について、従業員がより精度の高いがん検診を受診できるよう、検診費用を補助しています。また、検診機関の相談等も随時受け付けています。このような当社の積極的な取り組みに対して、厚生労働省がん対策推進企業アクションより令和4年度の「がん対策推進優良企業」として、前年に引き続き2度目の表彰を受けております。
肺がん、胃がん、大腸がん
職場における受動喫煙防止策として、喫煙者へ禁煙支援と環境整備を推進しました。環境整備では、2020年1月より就業時間内の禁煙、同年4月より建屋内の禁煙をルール化しました。また、COPD(慢性閉塞性肺疾患)*の問診結果によりハイリスクとされた従業員に対しては、産業医面談を実施し禁煙指導を行うとともに、受診勧奨をおこないました。
タバコ等が原因で肺の機能が徐々に低下する病気。
従業員の健康状態や予防・健康づくりへの取り組み状況等を組織毎に見える化し、健康白書「GENKIレポート」を発行しました。DX部門と連携し、事業所や組織毎にレーダーチャートを用い、経年的かつ全社平均との比較できるようにし、各事業所の健康管理責任者、産業保健推進者と共有しています。
ライオンが「健康経営銘柄2023」選定時に特に評価されたポイントは以下の3点です。
これにより、従業員に留まらず幅広い人々の健康増進に寄与する活動を高く評価いただきました。
そのほかにも、経済産業省では、健康経営導入企業の事例集を提供しております。ぜひ参考にしてみてください。
健康経営調査(令和3年度/経済産業省)では、「ヘルスケアリテラシーの向上」の一環として「歯と口の健康」に関する従業員教育に関する項目が追加されており、健康経営においてもオーラルケアに取り組む企業が増えています。
お口の健康が全身の健康や病気の予防に密接に関わっていることが明らかになっており、近年、世界的にオーラルケアの注目度が高まっております。詳細は、以下のリンクよりご確認ください。
ライオン株式会社では、オーラルケアのリーディングカンパニーとして、お口から従業員の生活を支えることで豊かで幸せな社会の共創に貢献しています。法人様向けでは、健康経営支援サービス「おくちプラスユー」にて、オーラルケアセミナー、e-ラーニング、唾液検査などのお口の健康から従業員の豊かな毎日を叶えるサービスを提供しています。詳細は以下のリンクからご確認ください。
法人向けウェルビーイングサポートサービス
「おくちプラスユー」
このコラムでは、健康経営の取り組みについて、基本的な知識や取り組むステップを解説するとともに、「健康経営銘柄2023」に選定されているライオン株式会社の具体的な事例を紹介しました。
また、世界的にオーラルケアの注目度が高まっていることを背景に、健康経営においてもオーラルケアの施策を導入する企業が増えています。
健康経営でのオーラルケア施策をお考えの際は、ぜひライオン株式会社の法人向け健康経営支援サービス「おくちプラスユー」をご検討ください。
「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。