01 労働生産性とは?
企業が取り組むべきポイントとしてよく挙げられる「労働生産性」ですが、これは具体的にどのような概念なのでしょうか。
労働生産性とは、労働者一人ひとりがどれだけの生産物やサービスを一定の時間内に提供できるかを示す指標です。これは、企業の競争力の源泉であり、成長のための重要なファクターともなっています。労働生産性が高い企業は、少ない労働力でより多くの成果を上げることが可能となり、効率的なビジネス展開を行うことができるようになります。
労働生産性が重要視されている理由
なぜ労働生産性がこれほどまでに重要視されているのでしょうか。その理由のひとつは、グローバル化の進展や市場環境の変化にあります。世界各国との競争が厳しくなる中、限りあるリソースをいかに効果的に使うかが、企業の成長を左右するようになっています。より少ない投資で大きなアウトプットを得るためには、労働生産性を高めることが不可欠であるとされています。また、労働生産性を高めることは、従業員のワークライフバランスや働きがい向上にもつながることが期待されます。
労働生産性と健康経営とのつながり
健康経営とは、単に従業員の健康を増進することだけでなく、生産性向上や企業価値向上に繋げる取組のことを指します。つまり生産性向上は健康経営の目的や期待効果の1つであると言えます。昨今は、健康経営だけでなく、「人的資本経営」や「ウェルビーイング経営」と言った言葉を聞く機会も増えてきましたが、それらの推進によっても生産性向上は期待されるものになっています。