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Column
オーラルケア
健康経営
健康経営に取り組む企業において、喫煙率を減らす施策を実施している割合は9割以上だと感じています。喫煙率低下を目指す社会の流れや、健康経営度調査票において対策の重要度が高まっていることも要因ではないでしょうか。
喫煙率を下げるには、どのようなポイントがあるでしょうか?
本コラムでは、健康経営の専門家である株式会社イブキの平井氏に、
について、インタビューを行いました。
株式会社イブキ
代表取締役 平井孝幸
2011年にDeNA入社。2015年から従業員のワークパフォーマンスを高めるための健康サポートを始める。DeNAでの取組みが経済産業省から評価され、健康経営銘柄を取得。現在は、DeNA在職中(2018年)に起業したイブキにて、健康経営コンサルティングや企業向けヘルスケア動画サービスを展開。
著書『仕事で成果を出し続ける人が最高のコンディションを毎日維持するためにしていること』(東洋経済新報社)
禁煙に関する取り組みをされている企業は多いですが、平井さんはどのようにみていますか?
平井:私が2015年にDeNA社で健康経営を始めたとき、最初に当時の健康経営銘柄企業の取り組みに関する記事を参考にしたのですが、その時、健康経営はなぜ経済産業省がメインで進めているのに、なぜこんなに「健康要素」が強いのか疑問に思いました。
その後、健康経営の取り組みを詳しく知るために、10社以上の企業に実施している施策をヒアリングしました。
すると、以下のような想像以上に厳しい施策を実施している企業があり驚きました。
特に違和感を覚えたのが、喫煙率を下げる施策です。
確かに、業務時間中に喫煙する人は、非喫煙者よりも労働時間が短くなるという側面はあると思います。
しかし、成果が求められる働き方をしている人であれば、時間は重要ではありません。
禁煙取り組みにおいて、印象に残っているエピソードはありますか?
平井:DeNA社で健康経営を始める際、ほぼ全ての役員と健康経営について1対1で面談しました。その時、ひとりの役員から、「健康経営を始めるのは概ね賛成だけど、みんなにタバコを吸うなとか言わないでね。タバコを吸う吸わないよりも、健康面を軸に成果を出すためのサポートをするのが本質だと思うので」と進言されました。
「もし健康経営が健康だけを目的にしているのであれば、自分は賛同できない」とも言われ、喫煙率0%を目指そうとしていた考えをガラッと変えるきっかけになりました。
従業員の健康づくりも大切ですが、企業成長にとってはパフォーマンスを発揮しやすい環境をつくることがより重要です。
そのため、成果を出すための健康サポートが健康経営の本来の姿ではないかという理解に至ったのです。
こうして私の中で、経済産業省が主管しているのはこういうことだったのかと腹落ちできました。
とはいえ、DeNA社で喫煙率を下げるための取り組みを何もしなかったわけではありません。50名以上の従業員に直接ヒアリングをしたところ、「社内の喫煙室から煙が漏れ出て、せき込むことがある」という声や、「妊娠中の女性からは、喫煙室のある廊下は通らないようにしている」という受動喫煙に関する意見が出ました。
これらは、従業員満足度やワークパフォーマンスを下げる要因になるため、2年かけて、喫煙室の改装や煙の少ないタバコへの切り替えを促すことなど、他の取り組みも行い、煙が漏れなくなりました。
もっとも効果的だったのは、分煙設備を整備したことです。そうすることで、喫煙者の衣服のにおいも少なくなり、非喫煙者でにおいに敏感な方々へのケアもできるようになりました。
その間、喫煙室を使用する人たちにも何度もヒアリングを行い、その人たちにもストレスをかけない配慮にも万全を期しました。
通常、禁煙施策というと、社内から喫煙室を無くす。という手段が一般的です。
しかし、ワークパフォーマンスを発揮しやすい環境づくり。という観点においては、それは最善策ではないため、時間をかけながら、すべての従業員にとっての最善策だろう手段を選んだのです。
非喫煙者と喫煙者、両者の目線に立つ施策では、喫煙率を下げることはできないと思うのですが、それでよかったのですか?
平井:はい、よくそのようなご指摘はあります。その際いつも思うのが、身体に良くないとされる行為は多々ある中で、なぜタバコだけが目の敵にされるのかが不思議に思うのです。タバコに関してはエビデンスが出ているからというのはありますが、アルコールや糖分、塩分の摂取に関しても過剰に摂れば健康を損ねるのにも関わらず。
そのような考えより、無理に喫煙率だけを下げるような施策はしませんでした。
その代わりに、自然とタバコを吸う本数が減るような施策はできないか考えました。そこで思いついたのが、同じ口に関する「オーラルケア」への意識を高めることでした。
従業員のオーラルケア意識を高めるために、具体的にはセミナーやサンプリング、ポスターづくりに取り組みました。このようなオーラルケアの啓発活動を通じて、意識的に伝えていたことがあります。それは「口臭」についてです。
むし歯や歯周病は、課題が表面化しないと恐怖訴求できないですが、口臭に関しては、誰しもが気になることであり、喫煙者にとってはより一層感度の高いテーマになります。
タバコと口臭の関係※を伝えることで、これまで出社前や商談前、会食前、帰宅前などに喫煙習慣があった人の中で、喫煙を踏みとどまる人が現れることがわかったのです。
※例
出典:日本臨床歯周病学会 | 歯周病と煙草の関係 ※外部のウェブサイトへ移動します
出典:口臭への対応と口臭症治療※外部のウェブサイトへ移動します
さらには、喫煙と歯周病の繋がりについて知ることで、口腔内に課題を持っている人は、自発的に控えるようになるなど、想像していなかったようなエピソードを見聞きすることができました。
印象的だったのは、「タバコのにおいに敏感な子供から、においがなくなって嬉しいといわれました」という人や、「歯のざらつき感が減ったような気がします」など、家族の反応とともに、自身にとってもポジティブな変化があったことです。
最後に、禁煙対策の取り組みに悩まれている方へメッセージをいただけますか?
平井:私は、健康経営の実践経験の中で、不健康な習慣を変えさせるためには、『北風と太陽』の北風になってはいけないと学びました。
タバコに関する取り組みは、喫煙室の撤廃や業務時間中の喫煙禁止など、北風的な取り組みになりがちです。
しかし、これは仕事で成果を出すための妨害になる可能性もあります。
その点、オーラルケア施策を継続的に実施することで、自発的に喫煙本数を減らすなど、着実に成果がだせることがわかりました。
ぜひ、喫煙に関する取り組みをご検討されているようでしたら、まずはオーラルケアに関する取り組みをされてはいかがでしょうか?
中々タバコを止めない岩盤層を動かすきっかけになるかもしれません。
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